「バイオ×デジタル」で新しい世界を拓く

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先端バイオ工学推進機構

設立趣旨

 世界でバイオエコノミー(バイオテクノロジーが牽引する経済・市場)が急速に拡大していますが、その中核となるのが、先端バイオ工学(Engineering Biology)です。欧米や中国では重点的な研究開発により飛躍的に技術開発が進展すると共に、多くのスタートアップが生まれ、大企業と共に産業を活性化しています。先端バイオ工学は、先端的なバイオ技術、デジタル技術、ロボティックス技術を融合した革新的な技術開発を行うものですが、日本は、特に産業面で欧米の後塵を拝しています。従って、産・官・学で研究開発と事業化を推進すると共に、人材育成を行うことが急務です。

 当法人は、産・官・学の連携の下、バイオ技術、デジタル技術、ロボティックス技術を融合する先端バイオ工学の基盤開発を推進します。そして、先端バイオ工学技術により、高度に機能がデザインされ、機能の発現が制御された細胞(スマートセル)の高速育種、及びそれを利用しての工業ものづくり分野におけるバイオ化成品・バイオファインケミカル・新規材料製造等の研究開発を推進します。またスマートセル育種に加えて、ヒトの腸内環境を模したin vitro培養システム(腸管モデル)等を利用して、医療ヘルスケア・創薬分野での機能性食品・ニュートラシューティカル・医薬品の研究開発を推進します。加えて、こうした研究開発を実生産につなげるために、バイオマス育種を含むサプライチェーン開発やバイオ生産プロセス開発も推進します。そして、こうした分野を担う人材育成を行うとともに、オープンイノベーションを推進することで、日本における先端バイオ工学の研究振興と産業の発展に寄与することを目的とします。

 当法人は、神戸大学の先端バイオ工学研究センターと綿密な連携を図ることで、先端的な研究開発や人材育成を推進してまいります。

平成30年10月1日
一般社団法人先端バイオ工学推進機構
設立発起人 近藤昭彦、大澤朗、荻野千秋

ご挨拶

会員企業・研究機関の皆様には、日頃より多大なるご協力を賜りまして心より御礼申し上げます。

荻野千秋

このたび、2025年4月1日付で一般社団法人先端バイオ工学推進機構(OEB)の代表理事を拝命いたしました、神戸大学の荻野千秋です。前代表理事近藤昭彦氏の退任を受け、石井純氏、榊原啓之氏とともに、新体制でOEBを会員の皆様と一丸となってさらに発展させてまいります。

 OEBは2018年10月の設立以来、「日本における先端バイオ工学の研究振興と産業発展に寄与する」ことを使命とし、国内外の研究者や産学官をつなぐ架け橋として会員相互の協働の場づくりに取り組んでいます。とりわけ以下の二つの分科会がOEBの中核を担っています。

化学・素材・燃料分科会
 バイオものづくり全般を対象とし、菌株育種やプロセス設計はもちろん、バイオマス利活用を含む幅広い技術トピックを会員の皆様と共有します。最新の研究動向や企業ニーズに触れつつ、産業化・事業化に向けた機会を会員とともに考え、持続可能なバイオ生産プロセスの構築および会員間ネットワークの強化を進めます。

機能性食品分科会
 ヒト腸管モデルを中核に据えながらも、機能性食品やニュートラシューティカルに関するテーマを幅広く取り扱います。腸内環境解析や代謝評価などの知見を共有し、医療・ヘルスケア分野との連携を深めることで、機能性食品の開発から事業化につながる協業の場を会員とともに模索します。

 これらの分科会活動に加え、会員の皆様が中心となって企画・運営するセミナー・勉強会や企業訪問、産学官を交えた交流を通じて、分野横断的な情報交換を進めます。また、共同研究コンソーシアムの立ち上げ支援や、若手・中堅を対象とした人材育成プログラムにも注力し、会員間で互いに刺激し合いながらイノベーションを生み出す環境を整えてまいります。

 これらの取り組みを通じて、OEBは「化学・素材・燃料分科会と機能性食品分科会の両輪で、技術動向や産業ニーズへの対応、人材育成、産学官連携を会員の皆様とともに推進し、国内外とのオープンイノベーションを実現する」ことで、日本の先端バイオ工学の研究振興と産業発展に寄与してまいります。会員およびご関心をお寄せいただく皆様には、ぜひ積極的なご参加とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和7年4月吉日
代表理事 荻野千秋

組織概要

名称 一般社団法人 先端バイオ工学推進機構
(英語名称:Organization for Engineering Biology )
代表理事 荻野 千秋
住所 〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
設立 2018年(平成30年)10月1日
目的
  • バイオ×デジタル×ロボティックス、あるいはビッグデータを活用したバイオ技術開発によるスマートセルインダストリーの実現
  • 先端バイオ工学技術を活用した、バイオベース燃料・化学品、機能性食品素材、ニュートラシューティカル等の研究開発・事業化の推進
  • 宣伝や政府への提言を通じた、世論形成
  • 多くの大企業、ベンチャー企業が集結した場を形成し、オープンイノベーションによる研究開発の推進
  • 先端バイオ工学技術を活用できる人材の育成を産学連携による推進
事業内容
  • 産業ニーズの高い技術開発の選定や先端バイオ工学センターと連携した予備的な研究開発の実施
  • 産学連携の大型の国家プロジェクト等の立案と予算申請
  • 先端バイオ工学センターへの共同研究の橋渡し
  • 先端バイオ工学センターによる技術相談、機器使用の橋渡し
  • 産産学によるオープンイノベーションの推進
  • 国際的な研究開発、産業動向調査の実施
  • 情報交換の場としての勉強会・講演会の開催 ・先端バイオ工学を推進する人材育成

会員一覧

       
正会員 旭化成株式会社
出光興産株式会社
株式会社カネカ
株式会社島津製作所
住友重機械プロセス機器株式会社
株式会社ダイセル
東洋紡株式会社
ナガセヴィータ株式会社
株式会社日本触媒
三菱ケミカル株式会社
明治ホールディングス株式会社
森下仁丹株式会社
準会員 味の素株式会社
天野エンザイム株式会社
荒川化学工業株式会社
小川香料株式会社
花王株式会社
関西化学機械製作株式会社
株式会社クボタ
栗田工業株式会社
株式会社シンプロジェン
太陽化学株式会社
高砂香料工業株式会社
東ソー株式会社
株式会社バッカス・バイオイノベーション
富士フイルム株式会社
ロート製薬株式会社
賛助会員 AGC株式会社
DIC株式会社
日東電工株式会社
株式会社日立製作所
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
プリマハム株式会社
2025年 8月現在